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ベトナム

作成年月:2020年1月

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2019年12月度 ベトナム報告書

作成者:浅野 英治

(1) 2019年のベトナム経済

 ベトナム統計総局が速報ベースとして発表した2019年の経済成長率は7.02%と、ベトナム政府が目標としていた6.5%を大幅に超えた。7%を超える経済成長率は2018年の7.08%に次いで2年連続である。この要因には、輸出が好調であることがあげられ、スマートフォンなどの電子機器や、縫製品や家具などの輸出も好調である。輸出は8.1%の増加を記録しており、他方輸入は7%の増加であり、99億米ドルの貿易黒字となっている。  

 

2020年以降も景気減速する要素があまり見当たらないことから、2020年以降もベトナム経済は堅調に推移するものと思われます。  

 

好調な経済成長を背景に小売りなどの内需も好調であり、2019年自動車販売はベトナム自動車工業会(VAMA)所属20社で、11.7%増の32.2万台に達している。また、近年販売台数を拡大しているメーカーとして、未加盟のVinグループのVin fastがある。ベトナム人の中でも国産車志向がみられるようになっており、日本や欧米の高級車からVin Fastに乗り換える動きもみられており、2020年以降大幅な台数拡大が予想される。  

 

ただし、経済成長を背景とした自動車販売の拡大は今後も期待できるものの、大気汚染は日に日に悪化しており、ハノイ市やホーチミン市などの大都市では、きれいな青空になる日が限られています。大気汚染の深刻化から、自動車や二輪車の販売に制限がかかる可能性も考えられます。

 

(2) スポーツ市場の拡大

ベトナムでは、学校において水泳の授業が無いように、運動などの機会が極めて限られており、拡大する肥満の要因にもなってきていました。  

 

しかし、近年、スポーツジムが増加しており、駐在外国人だけでなく健康志向の高い若者を中心にスポーツジムに通うベトナム人が増加しています。また、ヨガ教室や水泳教室なども増加しており、肥満解消や体力増強などへの関心が高まっています。  

 

あわせて各種スポーツ大会も増加しており、フルマラソンもハノイ、ダナン、ホーチミン市などにおいて開催されるようになっており、駐在外国人だけでなくベトナム人の参加も増加しており、ベトナム人選手がトップクラスの成績をおさめるなど、競技力自体も向上しています。  

 

ベトナム人選手がこれまでオリンピックで獲得したメダルは極めて少数ですが、こうしたアマチュアレベルでのスポーツへの関心が高まっていることにより、今後は、世界的な大会での上位入賞を果たす選手も出てくるものと思われます。  

 

スポーツ市場の拡大は、ウエア、シューズ、ボールなどの市場の拡大にもつながっています。海外ブランドもこぞってベトナム展開をしていますが、所得水準の問題等もあり、逆に模造品やB級品の横流し、あるいは、盗品のようなものまで市場で販売されているような状況になってきている懸念もあります。  

 

こうしたスポーツ大会に協賛する外国企業も増加しています。飲料、スポーツ用品などを扱う企業がこうした大会に協賛し、試供品として商品を提供することによりマーケティングを図っているケースも見られるようになっています。

 

 

以 上


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