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ベトナム

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作成年月:2019年10月

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2019年9月度 ベトナム報告書

作成者:浅野 英治

(1) バイオマスエネルギーの普及

ベトナムでは製造企業がボイラーなどの熱源として、北部では石炭、南部では重油などが価格の面から利用されるケースが多く、また、薪なども利用されることも多くある。

 

ベトナムのエネルギー構成は、北部では山岳地形を生かした水力発電およびハロン周辺で産出される石炭を利用した火力発電、南部は沖合で産出される天然ガスを利用した火力発電が主に用いられている。

 

近年、豊富な日射量を誇る中南部のカインホア省などでの太陽光発電や、メコンデルタ先端のカマウ省での風力発電など再生利用エネルギーの発電も開始されています。これら国加えて新たに注目されているのがバイオマスエネルギーの開発です。ベトナムはバイオマスの材料としては、稲わら、木材チップ、トウモロコシやサトウキビの残渣などがあげられ、農業国のベトナムではこれらの材料は豊富に存在します。

 

バイオマス発電事業者からの電力買取り制度や設備への税優遇などを受けることもできます。

 

日系企業でもこうしたバイオマスへの投資を行う企業も見られるようになってきました。バイオマス・フュエール社は、ベトナム北中部のゲアン省において木質ペレット製造の工場を建設中です。バイオマス発電所やボイラーの燃料としての利用が期待されています。

 

(2) 子供たちの食生活と運動不足

ベトナムではホーチミン市やハノイ市などの都市部の小学生を中心に肥満が急増している。一部調査では小学生の4割近くが肥満であるとのデータもある。

 

他方、農村部では貧困のイメージがあったものの、貧困率は急速に低下し、貧困の国というイメージから一気に肥満の多い国へと変わった。子供たちだけでなく、成人の食生活もファーストフードが増加しており、肥満の要因となっている。

 

もともと、ベトナム料理は野菜や魚が中心で、間食としてもコメやもち米で作った伝統的な糖分やカロリーの少ないものが中心であった。しかし、実際、ホーチミン市内の子供たちを見ていても、一日中スナックを食べている子供たちもおり、所得の上昇とそれに伴う食生活の激変がその要因である。

 

学校給食が十分でないことも肥満の要因である。学校の周辺には露店が数多く出ており、子供たちが露店で飲み物やスナック類を購入し、いわゆる間食として食べることが一般的になっている。こうした中、味の素ベトナムは、給食メニューの改善を支援している。給食メニュー改善はベトナムの国家プロジェクトにもなっており、都市部での試行ののちベトナム全土で展開される予定である。

 

また、運動不足も肥満が増加する要因である。ベトナムでは体育の授業がなく、運動といえば放課後サッカーをする程度であるが、携帯ゲームなどの普及により、運動する時間がますます減少している。ベトナムの都市部では歩いて通学する学生も少なく、バイクでの送り迎えが当たり前であり、極端に歩く時間が少ない。また、水泳の授業もないことから、泳ぐことができる人も少ない。

 

成人をターゲットとしているスポーツジムは都市部で急速に増加している。20代の女性を中心にスタイルを気にする若者も増加しており、食事の変化とともに運動にも海外からのものが急速に流入している。ヨガが人気であり、会社内にヨガルームを持つ企業も外資だけでなく、ベトナムローカル企業にも出てきている。ボクシングなどを取り入れたエクササイズを行うスポーツジムも増加傾向にある。

 

以 上


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