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作成年月:2019年7月

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2019年6月度 ベトナム報告書

作成者:浅野 英治

(1)ベトナムでのコンビニ弁当

ホーチミン市を中心にベトナム南部には日系のコンビニエンスストアが進出しており、いわゆるコンビニ弁当が販売されるようになっている。

まだ、商品の種類は限られており、ご飯と肉類などのおかずのもの、焼きそばのような麺類、パスタ、サラダ中心のものなど数種類で、それぞれの種類も限られている。

値段は25,000ドン(約120円)から35,000ドン(約170円)程度のものが主流であり、日本のものと比べると量や品数も少なく、コンビニ弁当だけでなく、それ以外のカップ麺やフルーツと合わせて食べるといった形となるため、弁当そのものを考えると割高感がある。

日本のような刻み海苔やネギなどのといったコブクロに入った薬味やソースなどの調味料も種類が限られていることから、少し味に違和感を覚えながら食べる必要がある。

包装資材も熱耐性のあるものが少ないのか、レンジで温める際には包装材を外して温め、そのままの状態で渡されるため、持ち帰る際に中身がこぼれてしまうなど、容器や包装材の改良も今後必要である。

購入者は日本人など外国人駐在員や旅行者だけでなく、ベトナム人でも購入する人が増えている。これまでは屋台などで弁当を購入していたベトナム人が、徐々にではあるが日系コンビニで弁当を購入するようにもなってきている。

 

 

(2)ベトナムでの石油化学産業

コンビニ弁当一つとっても、多くの石油由来の原料がその容器に使用されている。

容器にはプラスチックが使われているが、その原料となる樹脂は、現在のところ、ベトナム国内では製造することができず、海外からの輸入に頼っている。ベトナム国内には、ベトナム国内企業から日系企業などの外資までプラスチック成型企業は多数あり、南部では地盤の良いドンナイ省やビンズン省、北部では首都ハノイと港湾のあるハイフォンとを結ぶ国道5号線沿いに多く立地している。

また、フィルムなどの原料もベトナム国内では製造されておらず、シート状のフィルムを輸入しそれを加工して販売しているにとどまっている。

原油や天然ガスはベトナム国内で採掘されているものの、製油所が2か所、ガスを分離することができるプラントも2か所しかないことから、石油化学製品の製造できる品目は限られており、化学産業が全くベトナムには立地していないのが現状である。

そんな中、タイのサイアムグループが、ベトナム南部バリアブンタウ省にてポリエステルやポリプロピレンを製造するコンプレックスの建設を進めている。製造される品目は2種類、原料は中東からの輸入であり、石油化学のバリューチェーンがつながるとは到底言えないものの、これまで石油化学コンプレックスが皆無であった状態から考えると、ベトナムにおいても石油化学産業がスタートに着いたといってよいであろう。

今後、様々な石油化学製品を製造する企業の進出が進むことにより、輸入に頼っているプラスチック成型やフィルム製造などにおいて、製品の価格低下やより多様な製品、高機能な製品がベトナムにも導入されることにつながるものと思われる。

 

 

以 上


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