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ベトナム

作成年月:2019年6月

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2019年5月度 ベトナム報告書

作成者:浅野 英治

(1)ベトナムの自然災害

ベトナムは自然災害の比較的少ない国ですが、数年に一度のペースで洪水が起こり、また、雨季のピークには激しいスコールの最中の落雷による死亡事故なども見られます。地震は全くないとは言えませんが、ほとんどなく、まれに起こる震度2程度の地震で津波が来ると思ってしまう人がいるほど、地震慣れしていません。

 

ベトナムは南北に約2,000qにわたって細長く、そのため、北部と南部では気候が大きく異なっています。ベトナム中部は、晴天が続き安定した天気が続きますが、台風が年に数回上陸することもあり、また、山が海に迫った地形であることから、鉄砲水などの水害が発生することもあり、ベトナム南北を走る物流網が寸断されることがあります。

 

南部は、12月から3月は乾季にあたり、まったく雨が降らなくなり、4月ごろから徐々に雨季に入り、5月から6月ごろには雷を伴ったスコールが毎日のように来ます。スコールは正午ごろから夕方にかけて1時間程度来ることが多いですが、まれに夜中や午前中に来ることもあります。南部では午前中雨が降ることは1年間で数日しかなく、午前中に雨が降ると大渋滞の原因となります。

 

 

他方、北部は、1年を通じて霧雨のような雨が降り、雨季の時期にはスコールが午後や夜間に来ることがありますが、南部のように毎日というわけではありません。北部は霧雨のような降り方をすることから湿度が高くなっています。

 

(2)ベトナムの通信インフラ

ベトナムの通信事情は年々よくなっており、平常時であれば、大容量のデータのやり取りがあったとしても全く問題ない状況にまで整備が進んできています。しかし、日本との間は海底ケーブルでつながっており、この海底ケーブルが何らかの原因で切断することが数年に一度起こっており、その際迂回ルートを経由することとなり、通信速度の著しい低下が生じることがあります。

 

ベトナムの家庭では固定電話はほとんど普及しておらず、携帯電話も飛ばして、一気にスマートフォンが普及しています。ベトナムでのスマートフォンの普及率は約50%(2017年)にまで達しており、都市部ではお年寄りも含めてスマートフォンの利用が日常化しています(20代での普及率は約65%)。スマートフォンの機種もI Phoneやサムスンのギャラクシーなどに加え、シャオミやオッポなどの中国製の安価な機種もベトナムで販売されていることも普及率が高まった要因といえます。売れ筋は500万ドンから700万ドン(約2万5千円〜3万5千円)であり、1,000万ドン(約5万円)を超える高価格帯の製品も市場の10%強を占めています。市場シェアではサムスンが約45%、オッポが約20%、アップルが約10%となっています(2017年末)。さらに、ベトナム最大手のビングループもスマートフォンの生産に参入し、2019年には発売となる予定であり、ますます、競争の激化・価格の低下が進むものと思われます。ただ、電話、インターネットだけでなく、Eコマースの利用なども増えてきている一方で、不正や犯罪などで利用されるケースも出てきていることから、2017年からスマートフォンの契約時に顔写真の提出が必須となっています。

 

ベトナムでは空港などの公共の場所からカフェなど、たいていの場所で無料のWIFIが利用できることもスマートフォンが普及している要因です。無料WIFIの通信速度は向上しているものの、通信速度が遅い場合やなかなかつながらないケースや安全性の問題から、ビジネス利用に向いているとは言えず、ネットサーフィンなどのプライベート利用にとどめておくのが賢明かと思われます。

 

 

以 上


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