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ベトナム

2010年8月

海外情報プラス

労働法改正法案の国会提出は先送り

 ベトナムの労働法は、1995年の第一次労働法施行以来、2002年、2006年、2007年の3回にわたり改正・補足され15年が経過した。労働傷病兵社会福祉省(MOLISA)は、現行法が一般的な市場経済の問題点を始め労働市場と労使関係が初期段階にあることを認識し、社会経済の発展に対応し、ILO条約やASEAN各国の労働法・国際通例に適応することなどを目的に労働法改正に取り組んでいる。

 MOLISAは、違法ストライキへの規制強化・労使協調法整備など詳細にわたる分かりやすい労働法の整備を目指してきた。しかし、ベトナムの労働法・労働組合組織は、長年の歴史的関係や同じ共産主義国であることから隣国中国の労働法・制度の影響が大きく、労働法改正についても中国労働法の規制緩和の影響がありそうだ。

 MOLISAが2010年初頭に発表した労働法改正は、同年上期・下期の国会で改正法の承認を受け2011年1月より施行予定であったが、労働組合法等との整合性確保を主な目的として2010年上期の国会説明・審議には持ち込まれず、同年下期及び2011年上期の国会承認、同年7月1日施行予定にずれ込む公算が大きくなった。

(ベトナムOVTA協力員)

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