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2011年2月28日

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テト転職問題は労働者と企業双方の課題
- PHU NU新聞2011年2月16日 -

 テト明け大勢の労働者は、より魅力的な仕事に応募し転職する傾向がある。彼らは新入社員として仕事を再開するが、社会保健が中断され、我慢して専攻とは異なる分野で働いている。一方、労働者の転職が各企業の人材確保の障碍になっている。
  HEPZA(ホーチミン輸出加工区管理局)の人材派遣センターのツン局長によると、ホーチミン市での各工業団地1,000社は22万5000人の労働者を雇用していた。2011年にはあと3万人の労働者が必要だが、旧正月(テト)後の前半の週には僅か100人のみしか採用されなかった。特に縫製及び水産関係企業では、職場環境と労働環境が厳しいため、労働者採用が一番大きな問題となっている。
  転職原因として以下の状況が挙げられる。
 - 企業は給料・賞与制度が良くないうえに、労働法に違反し従業員に社会保健を払わない
 - ある会社は人材教育経費の節約のため、他社で研修・訓練された労働者を募集する
 - 現在、各地方にも工業団地が増えて労働者をより良い待遇で誘致しているので、労働者は地元にできた工業団地で働くことにした
 - 労働者は各企業の賃金のみを比較し、多少でも高い給料の方に転職する傾向がある

 労働者の転職は、企業にとって生産計画が進まない、納期が守れないなど客先の信頼を失うことにもつながる。採用後の新入社員への訓練が必要だが、訓練された労働者はまた退職してしまい、訓練経費が多額にかかると言われている。
  一方、転職した労働者の方も、社会保険が中断され、専攻した分野と合わない仕事を受け、長い試用期間を我慢する。転職を繰り返す労働者は仕事が上達しないし、性格上の問題もあるのではないかと、採用会社は評価している。
  ツン局長は、上記の問題を解決するためには各企業は労働者の賃金制度と生活環境を改善すること、例えば、労働者に住居・幼稚園・バイク通勤のためのガソリンの補助・訓練制度および精神的にも好い生活環境を与えること、さらに、労働者の希望と企業の目的が合うように、組合の役割を強化することなどが必要だと指摘する。

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