各国・地域情報

ベトナム

2011年2月7日

海外情報プラス

2010年ベトナム経済事情
- 2011年1月、在ベトナム日本大使館経済班-

2010年ベトナム経済は6.78%成長を達成
 世界経済の回復が不透明な状況の中、 2010年のベトナムの経済成長率は、当初の目標値である6.5%を上回り6.78%を達成した。しかし、第3四半期以降、急速な物価上昇やドンの不安定化等によりマクロ経済は不安定化しつつある。

消費、貿易は堅調に推移、海外投資は減少
 財貨・サービスの小売販売は、名目で対前年比24.5%増、物価上昇を除く実質で同14.0%増となり順調に成長した。
 投資は、国営セクターによる投資が対前年比10.0%増にとどまった一方で、非国営(民間)セクター及び外資セクターによる投資は景気回復を受けて増加し、全体では同17.1%増となった。外国投資認可額は同17.8%の減少となり、日本は第4位の投資額(認可ベース)となった。
 輸出は、対前年比25.5%増となり、輸入は同20.1%増となった。この結果、貿易赤字額は同5.2%減の124億ドルとなった。中国との貿易額が顕著に増加しており、中・ASEAN自由貿易協定の効果と推測される。

企業活動(鉱工業生産)は堅調、雇用は改善傾向
 鉱工業生産は、対前年比14.0%増と堅調であった。特に、石油・ガスを除く外資企業が同19.5%増と順調に増加した。 都市部での失業率は、景気回復を受けて4.43%と改善傾向にある(2009年は4.60%)。

物価はインフレ基調、為替はドン安基調
 物価は、第3四半期以降インフレ傾向にあり、消費者物価指数は対前年末比11.75%増と二桁の上昇となった(年平均消費者物価指数は対前年比9.19%増)。国際的な資源価格の上昇やドン安による輸入コスト上昇ならびに天災による農作物価格上昇がこの要因として挙げられる。
 貿易赤字等を背景にドン安が進行し、二度の基準レートの引下げや基準金利の引上げにもかかわらず、公定レートと闇市場レートの乖離は継続している。

▲ ページトップへ