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インドネシア

作成年月日:2018年1月
インドネシア共和国

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インドネシア国情報2017年12月

今月のテーマ

「インドネシアの祝日」


今回はインドネシアの祝日をご紹介します。

毎年12月になると政府が宗教大臣、労働大臣、国家機関活性化・官僚改革大臣の連名で、翌年の国民の祝日と政府指定休日を発表します。2018年のインドネシアの祝日は16日間、政府指定休日は5日間となりました。祝日が16日と聞くと一見多いように思えますが、インドネシアの祝日は西暦で毎年日付が決まった祝日が少ないため、毎年同日数ではなく年によって多少の増減があり得ること、それから日本のような振替休日制度がないことが影響し、実際に数えてみるとインドネシアの祝日による2018年の休日日数は13日で日本と同日数であることがわかります。また、祝日のほかに政府指定休日とありますが、これは祝日とつなげて連休にするためのものですが、公務員にとっては休日であっても一般の企業で働く人にとっては有給休暇を取得する休暇扱いとなります。そのため会社ごとの方針によりますが、基本的には祝日とは異なるものという理解になります。まずは、インドネシアの国民の祝日にはどのようなものがあるのかを見ていきたいと思います。

 

●1月1日 Tahun Baru Masehi(元日、西暦新年)

 

●2月16日 Tahun Baru Imlek(イムレック、旧暦新年)

中国の暦における元日を祝う日であり、東南アジアでは祝日としている国が多くあります。インドネシアでも2003年から祝日のひとつと制定されました。年によって日付が変わる移動祝日で、西暦では毎年1月または2月ごろになります。この日は家族で一緒に食事をしたり、前年の厄を払い運を招くために掃除をしてすごします。またアンパオと呼ばれる赤い封筒に入れた金銭を既婚者から未婚者に渡す、日本のお年玉のような文化も特徴的です。

 

●3月17日 Hari Raya Nyepi(ニュピ、サカ暦新年)

インドから伝来したヒンドゥー文化がバリで土着して生まれたサカ暦の元日を祝う日です。年によって日付が変わる移動祝日で、西暦では毎年3月または4月ごろになります。ニュピとは静寂という意味があり、この聖なる日にはヒンドゥー教徒は全ての活動を止めて休みます。ヒンドゥー教徒が集まるバリ島では病院以外のほとんどの施設が閉められ、国際空港でさえ24時間休業します。

 

●3月30日 Jumat Agung(聖金曜日、グッドフライデー)

キリストが十字架で処刑された受難を偲ぶキリスト教の祝日です。年によって日付が変わる移動祝日で、復活祭(イースター)の2日前の金曜日になります。

 

●4月14日 Isra Mi’raj(ムハマッド昇天祭)

イスラム教の預言者ムハンマドがメッカからエルサレムまでを一晩のうちに移動し、天国に昇り、聖書中の預言者と神に出会ったことを祝うイスラム教の祭日。ムハンマドはその後地上に戻って神の言葉を人々に伝えたとされています。年によって日付が変わる移動祝日です。

 

●5月1日 Hari Buruh(メーデー)

労働者が経済や社会の成功や貢献を祝う国際的な祝日です。19世紀の高度経済成長のなか、長時間労働、低賃金、劣悪な労働環境に苦しむ労働者が自分たちの権利を主張しそれぞれ祝ったのが統一されてインターナショナルレイバーデーとして定められました。インドネシアでも2013年から祝日に加えられました。

 

●5月10日 Kenaikan Isa Almasih(キリスト昇天祭)

処刑された後に復活したキリストが天にのぼったことを祝うキリスト教の祝日です。年によって日付が変わる移動祝日で、復活祭から40日後に祝われています。

 

●5月29日 Hari Waisak(ワイサック、釈迦誕生日)

仏陀の生誕を祝うための仏教の祝日です。年によって日付が変わる移動祝日で、毎年5月または6月の満月の日に祝われます。

 

●6月1日 Hari Kesaktian Pancasila(パンチャシラの日)

インドネシアの国是であるパンチャシラ(唯一神への信仰、公正で文化的な人道主義、インドネシアの統一、合議制と代議制における英知に導かれた民主主義、全インドネシア国民に対する社会的公正を基礎とする建国5原則)を記念する祝日で、2016年にジョコ・ウィドド大統領によって制定されました。

 

●6月15日・16日 Hari Raya Idul Fitri(レバラン、イドゥル・フィトリ、断食明け大祭)

ラマダン(断食月)の終わりを祝うイスラム教の祝日です。年によって日付が変わる移動祝日です。イスラム教の祭事のなかでももっとも重要なもので、家族や親類で集まってお互いの繋がりを再認識します。このときに友人や家族と過去の過ちを許しあうのは、中東や他国のイスラム教とは異なり、インドネシアで独自に発展した文化です。

 

●8月17日 Hari Kemerdekaan(独立記念日)

インドネシアの独立記念日を祝う祝日です。この日は朝から大統領により式典が開かれ、紅白旗をかかげ、大砲を討ち、独立宣言が読み上げられます。また国民は各地の広場に集まり、独立を祝うイベントが行われます。

 

●8月22日 Idul Adha(犠牲祭)

アブラハムが自分の息子をアラーに捧げたことを記念するイスラム教の祝日です。年によって日付が変わる移動祝日です。国民はモスクでお祈りをした後に前日から準備した牛や羊をモスクや家で切り、肉を分けて配ります。

 

●9月11日 Tahun Baru Islam(ヒジュラ暦元日)

イスラム暦(ヒジュラ暦)の新年を祝う祝日です。年によって日付が変わる移動祝日です。西暦622年にムハンマドがメッカを脱出して、メディナに移住した年からヒジュラ暦が始まりました。

 

●11月20日 Maulid Nabi Muhammad SAW(ムハンマド生誕祭)

イスラム教の教祖ムハンマドの誕生を祝う祝日です。年によって日付が変わる移動祝日です。

 

●12月25日 Hari Natal(クリスマス)

キリストの誕生を祝うキリスト教の祝日です。

 

インドネシアでは、イスラム教、キリスト教(カトリック、プロテスタント)、ヒンドゥー教、仏教、儒教が国によって正式な宗教として認められており、15日あるインドネシアの祝日のうち、11日が宗教関連の祝日であることが特徴だといえます。そのため準備のために数日前から帰省する人もいます。そのほか、大統領や地方の首長選挙や各地域ごとのイベントの際にも、祝日が設定されることがあります。

以 上