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インドネシア

作成年月日:2016年9月
インドネシア共和国

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インドネシア国情報2016年8月

今月のテーマ

ジャカルタの交通について2


ジャカルタは渋滞がひどい為、時間通りに移動することは大きな問題です。 不特定多数の人々が乗車するバスはスリや強盗の巣窟ともいわれており危険度が高く、また、路線や行先など表示が解りづらいため、その土地に慣れてない者には簡単には利用できません。

また、歩道などはどこも整備されておらず、信号の数も非常に少なく反対側の道に渡るためには交通量の多い道路をマジックハンド(手をかざして走行中の車を遮って渡ること)で横切らなければいけません。遮った車の脇からバイクが飛ばしてきたり、非常に危険です。

そのため、ほとんどの駐在邦人及びその家族は家庭車(ドライバー付レンタカーまたは自分で購入した車に雇ったドライバー)に頼らざるを得ません。しかし、土日や急なトラブルで家庭車が使えなくなる日もあります。

そうするとやはりタクシーなど公共交通機関に頼らざるを得なくなります。

また、ジャカルタ駐在も長くなりインドネシア語がだいぶん話せるようになり、ジャカルタ市内の土地勘も付いてきたなら、トランスジャカルタなどの公共交通機関をチョバ(トライ)してみるのもよい体験です。

 ジャカルタにある公共交通機関

・鉄道

インドネシアには、ジャワ島を中心に約4,000キロの鉄道網が延びています。

以前、日本のメディアにも取り上げられていましたが、ドアは開けっぱなし、冷房はなく、屋根の上まで大勢の乗客が乗り、スリも頻繁に出没など、一昔前までは危険なイメージが強かったインドネシアの鉄道ですが、ここ数年、急速に近代化(冷房完備、全席座席指定など)されつつあります。

ただ、都市部と郊外を結ぶためのものとして計画されたものであり、都市部の単距離移動を目的とする交通機関ではありません。目的地が郊外の時のみの利用となるため、邦人ではあまり利用する人は少ないです。

 

・バス

@ 小型バス・・・ミクロレット コアシ

約12人程度乗車可能。幹線道路から細街路まで運行し、料金も約10円から50円ほどと安価。車両はだいたいのものがおそろしく古く、ドアは開けたまま走行、エアコン無し、バス停もなく、合図して乗り降りする。駐在邦人及びその家族にとっては乗りこなすのはかなり難しいでしょう。

A 中型バス・・・コパジャ、メトロミニ

約30人乗り。ジャカルタ市内、比較的距離の短い市内路線を運航。料金は約20円くらいの手軽な交通手段です。バス停はなく、どこでも乗り降りでき機動性に富んだ乗り物ですが、道路中央でも乗降させるため、交通渋滞の一因となっています。こちらも駐在邦人には難易度高いと思われます。なお、コパジャ、メトロミニ、ミクロレット、コアシ、これら小〜中型バスを総称してアンコット(Angkot)と呼びます。

B 大型路線バス

約60人から70人乗り。大型バスの路線ネットワークは、ジャカルタ特別州内ターミナルと郊外長距離バスターミナルや周辺都市の主要ターミナル間を結んでいます。冷房の有無、有料道路を使うか使わないかによって料金が異なってきます。ラッシュ時の都心では渋滞に巻き込まれて、なかなか進まない事も多いです。

C トランスジャカルタ

ジャカルタの中心部には「TRANS JAKARTA」という市営バスが走っています。 比較的安全な公共交通機関といえばトランジャカルタです。固定料金であること、タクシーのように密室でどこへ連れていかれるのか、という不安材料もなく、車掌とその他乗客の目があり、路線が決まっているということだけでも随分違います。

しかし、基本はジャカルタ庶民の足である公共交通機関に外国人が乗ると、やはり少々目立つわけで、スリなどには十分注意する必要があります。

専用のバスレーンは、一般車両の車線とはブロックで仕切られているので、渋滞にも巻き込まれずに走行できるというメリットがあります。

バスの車内は冷房完備、清潔です。乗り方は、バス停窓口で磁気乗車カード(日本でいうPASMOのようなもの)を買います。その乗車カードを自動改札に通して待合室に入ります。料金は全区間均一Rp:3,500です。複数路線を乗り継いでも改札を出ない限り運賃は変わりません。

ダイヤはなく、数分間隔でバスが到着します。まずは、あらかじめ経路(乗車駅、乗換駅、降車駅)を把握しておきましょう。行先が不安な時は、乗組員に目的の駅に止まるか確認しておくと良いです。インドネシア語と英語で停留所名がアナウンスされます。基本、すべての停留所に止まるので降りるときにボタンを押すなどの合図は不要。

ただ、決まった停車駅にしか止まらないので小回りがきかないというのがジャカルタでは使いづらい点です。目的地近くの駅で降りてそこから徒歩、というのが現実的でなく(前述のとおり歩道橋や信号など少なくバイク・車でひしめく大道路を横切るなどはたいへん危険)結局、駅で降車しそこからタクシーに乗り換える必要があったりします。目的地が駅から徒歩圏内である、または渋滞がひどいが急いでいる場合には、目的地近くまでトランスジャカルタで行き、そこからタクシーなどで移動するのが良いと思います。

・タクシー

日本よりも格段に料金が安く、街を流れている台数も多く冷房完備。邦人が利用できる公共交通機関が少ないため、タクシーは日常によく利用されています。日本のようにメーター付きのものがほとんどで一番有名で安心なのがブルーバードグループです。他には白色ボディのエキスプレス「EXPRESS」などもありますが、ブルーバードほど台数は多くないです。

※ 個人タクシーでこれら2社に似せているタクシーがあるため、間違って乗らないようにしなければなりません。料金をぼったくられるだけであればさほど問題ありませんが、過去にはタクシー強盗などもあったので注意が必要です。いずれにせよ、何かおかしいと少しでも危険を感じたならば、念のため誰かにSMSで現在の位置情報やタクシーナンバーなどを送る等の対処はしておいたほうが良いでしょう。

「ブルーバードグループ」

青色で鳥のマーク入りの「BLUEBIRD」と水色の「PUSAKA」があります。どちらも比較的安全です。ブルーバードの初乗り料金は7,000ルピア(2016年7月現在)、日本円で70円程度。街中に流しのタクシーは多く見られますし、ホテルやモールであればタクシー乗り場がある場合が多いです。運転手の大半はインドネシア語しか話せません。あらかじめタクシーでの簡単な会話のやりとりを調べて乗らないと意思疎通が困難です。 さらに、日本では考えられない事ですが運転手が道を知らない場合が多く、割と大きな建物やモールでも「知らない」と言い切られる事が多々あります。まだ土地勘のない外国人などは簡単な道説明ができるよう事前に調べておく、またはアプリを使用して説明する必要があります。 また、ブルーバードグループのエグゼクティブ向けタクシー、黒塗りの「SILBERBIRD」があります。ベンツ、トヨタ車アルファードなどを使用。こちらの初乗り料金は15,000ルピア(150円程度)、ブルーバードよりやや高めですが、こちらの運転手は基本英語が話せるため、外国人にとって利用価値は高いといえるでしょう。

・その他

@ バジャイ

バジャイは、東南アジア各国でよく使われている三輪タクシーのことで、タイではトゥクトゥクと呼ばれています。自動車と比べてスピードが遅いため、幹線道路での走行はできません。運賃はタクシーより少し安い程度。常に交渉制なので、外国人相手にはふっかけてくることも多いようです。

A オジェック

オジェックは、いわゆるバイクタクシーで運転手と二人乗りで街を移動するものです。運賃はタクシーよりやや高めなので交渉するほうが良いです。近年ではドライバーを会社組織が雇い、利用者はスマートフォンのアプリでサービスを頼むというビジネスも生まれました。オジェック配車サービス最大手のGO-JEKは3万人を超えるドライバーを擁しています。バイクタクシーとして人を運ぶだけでなく、荷物の宅配、レストランからの出前、食料品、チケットなどの購入代行、さらに部屋の掃除、マッサージをしに来てくれるサービスなど色々な場面で使えます。

 

以 上