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インドネシア

作成年月日:2016年6月
インドネシア共和国

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インドネシア国情報2016年5月

今月のテーマ

使用人について


使用人について

運転手

ジャカルタでは安全面やわかりにくさから、公共交通機関が利用しにくく、有名なひどい渋滞はもちろん、交通マナーもルール無視の無謀運転も多いです。個人で車を購入しても保険の加入で戸惑うこととなり、地元の人に保険加入を頼んでも、日本人がシステムを詳しく知らないことを逆手に取り通常より多い請求をされたりするケースもあります。

こうしたことを回避するためにも、運転手付きの家庭車を利用する日本人が多いです。

・メイド

今まで日本で普通に暮らしてきた場合は、「お手伝いさん」というと敷居が高く、別にそんな身分ではない・・・と少々ためらうかもしれません。しかし、駐在員家庭のような外国人家庭、また、インドネシア人家庭でもある程度の余裕がある家庭ではたいていメイドさんを雇い、家事を任せています。

理由としては、インドネシアではメイドという職業が確立しており、家事はメイドに任せる、というのが一般的だからです。また、どんな高級なアパートでも水回りや電機系統のトラブルや、アリやハエなどの駆除に困るような場面も出てきます。アパートのエンジニアとのやりとりを任せたり、何かと手助けをしてくれます。また、大抵の住居は日本の住居より面積も広く、掃除方法も日本と異なります(掃除機を所有している家庭はまだ少なく、普通はほうきで掃き、床をモップで水拭き)。また、日本と違いトイレやバスルームも複数ある家庭がほとんどで、日本より湿度も高く水廻りも不潔になりやすく掃除がたいへんです。小さなお子さんのいる家庭では、メイド兼シッターとして雇っている場合もあります。

 

■ 使用人を雇う

上記のような理由より、インドネシアでは多くの家庭がメイドさんや運転手さんなどの使用人を雇っています。様々なことが「使用人がいる」ということを前提に動いている場合が多く、使用人がいないと不便を感じることもあります。メイドさん、運転手さんどちらも「安心して任せられる人」を見つけることができたら、ジャカルタ生活はぐっと楽しく快適なものになるでしょう。

しかし、それ故にトラブルが起こると非常にやっかいで、ストレスの原因にもなりかねません。赴任したばかりの方は使用人との生活に慣れず、長年仕事をしている使用人のやり方に任せっぱなしにしたことから起きるトラブルも少なくありません。

最初が肝心ですので自分が雇う側であることを明確にしましょう。一方で雇う側、雇われる側もお互い生活のある同じ人間であるということを十分に理解し、相手に対する思いやりや感謝の気持ちも忘れないにしましょう。

 

■雇用の流れ

まず初めに、トラブルを避けるためにも、雇用の際に大事なものは何と言っても契約書です。契約書に記載してあればトラブルも少ないと思います。必ず契約書を交わしましょう。給料の値上げなど、条件が変わる時に再度契約書を交わすことも忘れないでください。

 

@面接

面接では「給料」」「勤務時間」「休暇」「食費」「交通費」「仕事内容」「約束事」「通いか住み込みか」などを話し合います。その際、試用期間も決めてください。試用期間は本採用の時より少し基本給を下げておく場合が多いようです。「試用期間を経て本採用になった場合に、正式な給料を払う」ということを事前に明確にしておきましょう。

通常、試用期間は1か月〜3ヶ月の間で決めている人が多いようです。

面接の際に必要な事項を尋ねてできるだけ不明確な部分をなくし、後々問題が起こらないようにしたいものです。

例えば、「運転手さんがイスラム教徒の場合」イスラム教徒の男性は、毎週金曜日のお昼に必ずモスクへお祈りに行かなくてはなりません。しかし「仕事の場合はお祈りを休んでもやむを得ない」という人もいれば、「絶対にお祈り行かなければならない」という人もいます。雇う前に明確にいておかず、雇ってから「金曜の昼は絶対お祈りに行くのでその時間帯は仕事ができない」と分かり、毎週金曜日の昼に子供のお迎えが重なるため、仕方なくかなり早めに幼稚園に到着し子供をお迎えし、運転手さんがお祈りから戻るのを幼稚園で待つ・・・ということもあるようです。

雇う際に、何を重視するかにもよると思います、上記の場合、「不便は感じるが、それでも良い運転手さんだから雇う」という方もいるでしょうし、「もう少し融通がきく人の方がいい」という方もいると思います。

どちらにしても、面接時にはっきりしておかなければ、採用後に不満が残ってしまいます。

A試用期間

試用期間には色々と仕事の指示を出しましょう。面接時には「できる」と言っていたことが実はできなかったり、「経験豊富」という話だったのに全然得意ではなかったり、など。実際に仕事をしてもらえば事実が分かるものです。とにかく色々やってもらいましょう。 仕事ぶりだけでなく、自分との相性もありますのでそのあたりも見極めましょう。合わない場合は早めに断りましょう。

B本採用

契約書を交わしましょう。話し合った内容を書面に明記して署名してもらいましょう。

契約書があれば後々トラブルが発生した時も安心です。契約の内容は各家庭で異なると思いますので、話し合って決めてください。契約の更新期間は各家庭で決めてください。1年というところが多いです。

C契約更新

給料の値上げは「1割増し」、「プラス10万ルピアにする」など家庭によって色々のようです。仕事ぶりなども考えて、各家庭で決めると良いでしょう。

D給料について

よく、使用人の給料の相場を聞かれることがあります。

しかし、相場はアパートや地域によってもかなり差があるのが事実です。また、同じ職種でも能力に差があったり、雇用条件の違いもあるので、一概に「相場はいくら」というのはたいへん難しいです。

しかし、一般的に相場が高めといわれているケースもあります。例えば勤務時間が長い、語学(日本語や英語など)が堪能な人、子供の面倒を上手にみることが出来る人(メイド、シッター)、和食を作ることが出来る(メイド、コキ)このような使用人では一般的な相場に能力給をプラスすることが多いようです。

また、契約後の失敗として嘆く方もいるようですが、契約金額を「基本給」、「交通費」、「食費」、「保険」などと細かく分けると良いと言われています。というのは、ラマダンの後のレバラン時に支払うボーナスや退職金は基本給×勤続年数とするのが主流です。細かく分けずにすべて込みの金額にしてしまうと、ボーナスや退職金の支給額も多くなります。給料のほかに米、油などの調理品、食器類、タオル、石鹸などの現物で支給している方もいるようです。

 

日本と違い、目的地へ辿り着くのも、家事ひとつでも思うようにいかない事が多々あるジャカルタです。家事を手伝ってくれるメイドさん・シッターさん、移動を助けてくれる運転手さんの存在で慣れない土地での暮らしが大きく変わってくるでしょう。

 

以 上