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インドネシア

作成年月日:2015年6月
インドネシア共和国

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インドネシア国情報2015年5月

今月のテーマ

インドネシアあるある情報


今回は、インドネシアに住む日本人が、インドネシアの人や習慣に対して感じる疑問点や驚く点をまとめてみたいと思います。

◇入社式がない◇

インドネシアでは、大学の卒業式が年に2〜3回行われます。

その理由は「卒業が難しい」ためで、単位を取得したからといって自動的に卒業が保証されず、最大の難関である卒業論文をパスして初めて卒業式を迎えることができるのです。卒業論文の結果次第では、大学生活が4年を超えることもあります。

そのため、いつ卒業できるかの見込みが掴みづらいこともあり、就職活動は卒業をしてから行うことが一般的となります。

また、新卒者を条件に雇用する会社も、卒業者限定で採用面接を行うことになります。

よって、新卒者の採用は、中途採用と同じく都度、必要に応じ採用されますので「入社式」といった日本特有の行事は存在しないのです。

◇1を指示すれば、1で返ってきた◇

とある日系企業の日本人担当者が、1週間後に入社をする従業員のために、総務スタッフにこう指示をしました。

「新しく入社する従業員のために、明後日までに机とコンピュータを用意してくれ。」

そして当日、机とコンピュータは用意されたいたものの、“椅子”がありませんでした。

早速、担当した総務スタッフへ問いただしたところ、「椅子まで用意しろとは指示を受けていない!」と返ってきたそうです。どちらの言い分が正しいのでしょうか?

◇飲み物が甘い◇

インドネシアでは、レストラン、一般家庭、客先で出される飲み物はたいてい甘いです。

「甘すぎて飲めない、だけれども飲まなければ相手に失礼。」といった状況に出くわすこともしばしばあります。

インドネシア人にとって飲み物を「甘くする」ことは、客人に対する “おもてなし” の一環なのです。昔から砂糖は贅沢品と考えられてきたために、客人に砂糖入りの飲み物を提供できることは誇れることであり、それが結果として【甘すぎコーヒー】や【甘すぎティー】を誕生させた所以とされます。

現在、様々な日系飲料メーカーがインドネシアでコーヒーや緑茶を販売展開していますが、多くがインドネシア仕様で、驚くほどに甘く仕上がっております。

◇即席めん◇

インドネシアは即席めんの市場として世界有数の規模を誇り、朝食でも食されるほど一般家庭に馴染んでいると言えます(健康に良いとは言い切れませんが…)。日本の即席めんと比べ、“甘辛い” 味が主流のインドネシア即席めん(通称:インドミー)は日本人の口にも合うとされ、調味料に豚肉を使用しないことからイスラム圏の国々でも好評です。

インドネシア人口の約9割がイスラム教徒とされますが、年に1回、1カ月間行われる断食月が、インドネシアで最も即席めんが消費されるシーズンとされることはあまり知られていません。現代人にとって、日が昇る前の早朝(2〜3時)に手間暇かけて朝食を準備することが困難であることから、多くの家庭で即席めんを食べる習慣が浸透したためです。そのため、断食シーズンとなると、テレビCMはもっぱら「インドミー」。どのチャンネルをつけても「インドミー」の宣伝が流れるのです。

また、そのシーズン中、同様に売り上げを伸ばすのは製薬会社。栄養の偏りで風邪をひく人口が最も多くなるシーズンとされ、「インドミー」に次いでCMが流れる「風邪薬」。 「インドミー」の消費増が、製薬会社の売上増に貢献しているのです。

◇名前の欧米化◇

インドネシア特有の人の名前(ジャワ人の場合:バンバン、ハルソノ、ワティ)が、現在の30代のインドネシア人の名前を見ると「クリストファー」、「アレクサンダー」、「キャシー」といった欧米化が急速に浸透しているのです。今の10代の若者の名前に至ってはインドネシアらしい名前を見つけることが困難と言えるほどです。「かっこいいから」、「響きがいいから」といった理由が主ですが、そんな中でも「ロビンフッド」、「ブラッドピッド」、「マドンナ」という名前を見て驚いてしまうことがあります。

インドネシア人特有の名前の文化は、変わりつつあります。

◇帝王切開フェア◇

タイトル通りの宣伝を行う私立病院が増えています。「○○月までは、30%オフ!」といった具合です。インドネシアでは、特に富裕層を中心とする「痛いのはイヤ!」、「出産日を吉日に!」といった声に応えるべく、病院側がキャンペーンを行い、集客を見込んでいるのです。日本や他の先進国と異なり、帝王切開に関する厳格な規定がインドネシアの医療業界にないとされ、病院側も短時間で出産を行うことができ、かつ多額の医療費を得られることから、積極的に宣伝を行っているのです。ちなみに私立病院での帝王切開の費用は20〜30万円相当とされています。

富裕層の奥様の間で「私、帝王切開で産んだの。お宅は?」というフレーズが、話されているとも言われています。

(了)