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インドネシア

作成年月日:2014年10月
インドネシア共和国

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インドネシア国情報2014年9月

今月のテーマ

「祝祭日と有給休暇」


インドネシアは毎年、大臣令により翌年の祝祭日が決定されます。 以下に、今年5月に公布された2015年度の祝祭日を表にまとめましたのでご確認ください。 インドネシアならではの発見があります。

祝日 関連宗教
1月 1日(木) 新年 --
  3日(土) ムハンマド生誕祭 イスラム教
2月 19日(木) イムレック(中国歴2566年元日) 仏教
3月 21日(土) ニュピ(サカ歴1937年元日) ヒンズー教
4月 3日(金) キリスト受難日 キリスト教
5月 1日 メーデー --
  14日(木) キリスト昇天祭 キリスト教
  16日(土) ムハンマド昇天祭 イスラム教
6月 2日(火) ワイサック(ブッダの生誕記念日) 仏教
7月 16日(木) 有給休暇 取得奨励日  
  17日(金) イドゥル・フィトリ(断食明け大祭) イスラム教
  18日(土) イドゥル・フィトリ(断食明け大祭) イスラム教
  20日(月) 有給休暇 取得奨励日  
  21日(火) 有給休暇 取得奨励日  
8月 17日(月) 独立記念日 --
9月 24日(木) イドゥル・アドゥハ(犠牲祭) イスラム教
10月 14日(水) ヒジュラ(イスラム歴1437年元日) イスラム教
12月 24日(木) 有給休暇 取得奨励日  
  25日(金) クリスマス キリスト教

◇祝祭日の数は15◇

今年2014年度より新たに追加されたメーデー(5月1日)を入れて祝祭日は15となります。 そして、その内の大多数(13)が宗教に関連した祝祭日となります。

◇振替休日の有無◇

現状、振替休日制度はないため、日本のように祝祭日が土日に重なった場合の振替えはありません。 ちなみに日本もインドネシア同様に祝祭日の数は15ですが、振替休日制度があるため、実質の休暇日数は日本が多いのです。

◇有給休暇取得奨励日とは?◇

インドネシア語ではCuti Bersama(チュティ・ブルサマ)と言います。これは、有給休暇の消化を促進し、労働者の休暇を奨励する政府案で、上記テーブルでは青色で表記した箇所がその指定日となります。会社/雇用主は必ずしもそれに習い休暇とする必要はありませんが、この政府の奨励案に基づき、毎年の会社カレンダーにて定める企業が増えてきています。もちろんのこと、有給休暇取得の奨励日を定めれば、有給休暇の権利を持つ従業員は、強制的に権利を消化することとなります。

なみに、有給休暇の権利を持たない入社1年目の従業員はどうかといいますと、その場合は例外として、会社の公休扱いとし、賃金を差し引くことなく休ませている会社が多いようです。それら従業員は出社をしたくても、会社が休業となるのですから、賃金を差し引くということは不条理という理解となるためです。

◇イドゥル・フィトリとは◇

イドゥル・フィトリとは、断食明け大祭を指し、ジャワ語ではLebaran(ルバラン)と言います。約1カ月間に及ぶ断食を耐え抜いたあとに迎えるこの大祭は、イスラム教徒にとって年間で最も重要な祝祭日とされます。都会や海外で働く人々も、この大祭に合わせるように帰省し、故郷で家族・親戚とともにこの日を祝います。特に、地方労働者の多いとされる製造業では、10日間〜14日間ほどの長期にわたって休業する会社が多くなります。 ちなみに、非製造業(商社、金融、サービス業など)においては、カレンダー通りに2日間だけの休みとする会社もあるなど、休業日の設定は様々です。 とは言え、まとまった連休が発生するのは年間でみてもこのイドゥル・フィトリのみと言えます。日本のように、「年末年始」、「ゴールデンウィーク」、「お盆」と複数に大型連休は発生しません。

◇有給休暇の法律上の規定は?◇

労働法にて定められているのは、「勤続2年目より12日間が付与される」という点のみで、それ以外の規定や細則はありません。そして、インドネシア人の多くは有給休暇を貯めることなく消化しますので、会社就業規則でも、「未消化分の有給休暇は、起算日に合わせ消滅する」といった内容で規定する会社が多いと言えます。

◇会社カレンダーの発表時期について◇

従業員へ通知する会社カレンダーについては、毎年1月とされる会社が多いようです。その通知書は、従業員に見えやすい場所に掲示するだけで問題ありません。 「今年はいつ休もうか」と従業員たちが掲示板に群がることでしょう。

会社の休業日の設定は、人事・総務のインドネシア人従業員と一緒に決定する場合もあれば、お取引先、同業他社やご近所の会社とも相談し、決定されることも多いようです。 ムラなく設定し、従業員に喜ばれる会社カレンダーとしたいものです。

 

                                      以 上