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作成年月日:2012年11月

海外情報プラス

下院、小売FDI解禁を可決
一部政党の棄権で逆転

国会下院は12月5日、複数ブランド小売業への外国直接投資(FDI)解禁に関する審議、採決を行い、政府などの解禁賛成派が、解禁反対派を退け、解禁を可決した。審議および採決は、インド人民党(BJP)率いる野党連合の国民民主連合(NDA)や左翼政党などの解禁反対派が提出していたFDI解禁に反対する動議に対して行われた。

現在の下院の勢力図では、インド人民党(BJP)率いる野党連合の国民民主連合(NDA)や左翼政党などの解禁反対派が、政府与党連合の統一進歩連合(UPA)をはじめとする解禁賛成派を上回っている。しかし、採決では、解禁反対派のうち、社会主義党(SP)と大衆社会党(BSP)が棄権に回ったため、解禁賛成派が反対派を上回った。

解禁反対動議に対する最終投票結果は、反対(解禁支持)253、賛成(解禁反対)218、棄権43、欠席30だった。採決の結果に大きな影響を与えたSPおよびBSPは、棄権に回った理由について、FDI解禁には反対だが、宗教的反動勢力であるBJPが勢力を伸ばすことにも反対のためとしている。

採決で敗れた解禁反対派は、賛成派の勝利を政治的操作によるものとして批判している。BJPのスシマ・スワラージ野党下院院内総務は、「政府は過半数票を獲得したわけではない。政府は技術的には勝利したかもしれないが、道義的には敗れている」と述べた。グルダース・ダスグプタ・インド共産党(CPI)下院議員団長は「政府は多数派工作をしただけ」と批判している。

今後、同動議は上院に回され、7日に採決が予定されている。現在の上院の勢力図では、下院でのようにSP、BSP両党が棄権に回っても、なお解禁反対派が賛成派を上回ると予想されており、政府側は上院での対応にいっそう苦慮するとみられている。

外貨準備資金、2,950億米ドル
11月23日時点

インド準備銀行(中央銀行、RBI)が11月30日付で発表した「週刊統計(WSS)」によると、印外貨準備資金の残高は2012年11月23日現在で2,949億8,100万米ドルとなった。1週間前(12年11月16日時点)の2,935億2,630万米ドルから14億5,470万米ドルの増加。4週間ぶりに増えた(下図参照)。11月23日の為替相場を同月16日と比べると、米ドルに対してユーロが1.29%、英ポンドが1.04%上昇しており、両通貨建てで保有する資産を米ドルに換算したところ、評価益が発生したためだ。

12年11月23日時点における外貨準備資金の項目別内訳と金額は、@外貨建て資産:2,601億3,820万米ドル(前週比14億4,740万米ドル増)、A金:281億8,930万米ドル(前週と変わらず)、BSDR(IMFの特別引出権):44億280万米ドル(前週比480万米ドル増)、CIMFのリザーブ・ポジション(一般引出権):22億5.070万米ドル(同250万米ドル増)。なお、同日現在の外貨準備資金残高は1年前に比べて93億8,490万米ドル、11年12月末との比較では17億770万米ドル、それぞれ減少した一方、12年3月末からは5億8,350万米ドル拡大していた。

 

 

外国直接投資の流入、42.7%減
4〜9月、128億米ドル

商工省産業政策推進局(DIPP)が11月30日付で発表した統計によると、インドに対する外国直接投資(FDI)の流入額(株主資本のみ、以下同じ)が2012年4〜9月の合計で128億4,500万米ドルとなり、1年前(11年4〜9月)の223億9,800万米ドルに比べて42.7%減少した。主因は、@印経済成長が鈍化し、投資の期待収益率が低下した、A海外の景気減速や金融市場の混乱を受けて、外国企業の資金調達が難しくなるとともに、投資に伴うリスクを回避する傾向が強まった、B印ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の悪化や政府による政策立案・遂行の混迷、改革の停滞を背景として、海外のインドに対する信頼感(コンフィデンス)が悪化し、外国投資家は印国内への資本投下に消極的になった、など。

12年4〜9月の内訳を見ると、投資元の上位5カ国は、@モーリシャス(62億5,900万米ドル)、A日本(13億2千万米ドル)、Bシンガポール(11億2千万米ドル)、Cオランダ(9億6,800万米ドル)、D英国(5億9,200万米ドル)、の順。また、投資先の上位5産業は、@サービス(30億4,300万米ドル)、Aホテル・観光(30億1,100万米ドル)、B金属(6億8,500万米ドル)、C建設・住宅・不動産・インフラ(6億4,400万米ドル)、D自動車(6億3,500万米ドル)、だった。

なお、12年1〜9月を合わせたFDIの流入額は186億8,800万米ドル。前年同期(11年1〜9月)の277億4,200万米ドルと比較して32.6%減っている。

 

インドの祝日一覧 2013
   
1月25日 (金) モハメッド生誕日 Milad-Un-Nabi
1月26日 (土) 共和国記念日 Republic Day
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3月29日 (金) グッド・フライデー(受難日) Good Friday
4月19日 (金) ラーム生誕日 Ram Navami
4月24日 (水) マハーヴィーラ生誕日 Mahavir Jayanti
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8月9日 (金) ラマダーン・イード(イスラム教断食明け祭) Idu'l Fitr
8月15日 (木) 独立記念日 Independence Day
8月28日 (水) クリシュナ生誕日 Janamashtami (Vaisnava)
10月2日 (水) マハトマ・ガンディー生誕日 Mahatma Gandhi's Birthday
10月13日 (日) ダシャハラー Dussehra (Vijaya Dashami)
10月16日 (水) イード・ウル・ズハー Idu'l Zuha (Bakrid)
11月3日 (日) ディワリ(ディパワリ) Diwali (Deepavali)
11月14日 (木) ムハラム Muharram
11月17日 (日) グル・ナーナク生誕日 Guru Nanak's Birthday
12月25日 (水) クリスマス Christmas
(出所)インド政府:官報