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作成年月日:2012年9月

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海外情報8月分  インド

次期首相候補、モディ氏が一番人気
都市部での世論調査
 インド都市部での世論調査で、次期首相にナレンドラ・モディ・グジャラート州首相を挙げる声が最も多かった。ニールセンとヒンディー語ニュース・チャンネルが共同で、インド28都市の住民を対象に行った世論調査によるもの。
次期首相は誰になるかという問いに対しては、42%がインド人民党(BJP)のモディ州首相と答え、ラフル・ガンディー国民会議派総務幹事(29%)、ニティシュ・クマール・ビハール州首相(12%)らを引き離してトップだった。
  モディ州首相の人気は諸政党の現状も反映している。総選挙が今行われるとしたら、どの党に投票するかという問いには、27%がインド人民党(BJP)と答え、与党の国民会議派(18%)を上回っている。
しかし、この数字はBJPの功績というより、国民会議派の失政によるとみるべきかもしれない。シン首相の政治運営の評価では、平均または平均以下と答えた人の割合は68%に上った。2009年の総選挙で国民会議派に投票した人のうち、次の総選挙でも同党に投票すると答えたのは66%にとどまり、国民会議派離れの傾向が顕著になっている。

農村の消費の伸び、都市部を上回る
インド信用格付け・情報サービス
 インド信用格付け・情報サービス(Crisil)は、2009-10年度(09年4月〜10年3月)から11-12年度(11年4月〜12年3月)までの農村全体の消費の伸びが、都市部全体の伸びを上回ったとする報告書を発表した。
  全国サンプル調査機構(NSSO)のデータに基づいてCrisilが算出したもので、09-10年度から11-12年度の期間に農村全体での消費額は3兆7,500億ルピー、19%増加したのに対し、同じ期間の都市部全体での消費額の増加は2兆9,900億ルピー、17%の増加にとどまった。農村全体の消費の伸びが都市全体の伸びを上回ったのは約25年ぶりだという。
  報告は、06年に開始され、08年に全国に拡大された政府の全国農村雇用保証計画(NREGA)などの政府の農村振興政策が雇用を創出し、農業からの収入を補う機会を提供していることなどが、農村と都市の伸びが逆転した要因だとしている。
  Crisilのダルマキルティ・ジョーシー主席エコノミストは、「政府の雇用創出政策は短期的な収入増加要因にはなりうるものの、これからインドに必要なのは、全国製造業政策など、農村での民間企業による雇用創出を可能とするような政策への移行だ」と述べ、農村の成長を持続させるためには、政府の政策によるかじ取りが重要であると指摘している。

スズキ会長、マネサル工場を訪問
暴動で負傷の管理職と面会
 インドを訪問中の鈴木修スズキ会長は27日、7月18日に労働者の暴動が起きたハリヤナ州マネサルにあるマルチ・スズキの工場を訪問した。
  マネサル工場は、7月18日の労働者の暴動で、人事担当部長が死亡、その他管理職など100人以上が負傷した現場。暴動から約1カ月間生産を停止していたが、22日から規模を縮小して生産が再開されている。
  鈴木会長はマルチ・スズキの役員らと共に午後1時ごろ到着した。現在操業中の2プラントや来年9月に生産開始予定のCプラントの視察や暴動で負傷した管理職と面会するなど、約4時間にわたって工場内に滞在した。 

 マルチ・スズキ、8月販売41%激
暴動事件による工場閉鎖のため
 マルチ・スズキの自動車販売台数は、2012年8月には前年同月比40.8%減の5万4154台となった。うち輸出は同72.0%減の4,025台と激減。労働者の暴動事件によるマネサール工場の閉鎖(12年7月21日〜8月20日)で、「スイフト」や「ディザイア」、「SX4」、「Aスター」の供給に影響が出た。
  乗用車部門では、ミニカー分野(M800、Aスター、アルト、ワゴンR)が前年同月比41.2%減の2万2,062台、コンパクト分野(エスティロ、リッツ、スイフト)は同62.2%減の5,059台、スーパー・コンパクト分野(ディザイア)は同60.7%減の3,085台、中型車分野(SX4)は同76.4%減の447台、高級車分野(キザシ)は0台。多目的車分野(ジプシー、グランドビタラ、エルティガ)は12年4月に発売された「エルティガ」が健闘し、合計で6,883台。バン分野 (オムニ、イーコ)は同7.3%減の1万1,593台だった。
  一方、12年4〜8月累計の国内販売台数は前年同期比2.5%減の38万4,417台で、輸出台数は同11.3%減の4万7,867台。国内販売と輸出を合計した総販売台数は同3.6%減の43万2,284台だった。