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作成年月日:2011年7月

海外情報プラス

インド自動車業界に地殻変動か

首位マルチ・スズキを追うトヨタ

 

マルチ・スズキ、6月の販売は9%減の8万台

スト響き3カ月でも0.6%

 

 ルチ・スズキ・インディアは1日、6月の自動車販売台数(輸出含)が前年同月比8.8%減の8298台だったと発表した。国内販売台数は前年同月比3.8%減の720台、輸出台数は32.7%減の1278台だった。

 主力のA2カテゴリー車(アルト、ワゴンR、ゼン、リッツ、Aスター、スイフト)の国内販売台数は2.3%増の52,599台、Cカテゴリー車(バン:オムニ、Eエコ)は22.9%増の12,182台とそれぞれプラス成長。一方、A3カテゴリー車(SX4、ディザイア)は60.4%減の3,199台、Bカテゴリー車(MUV:ジプシー、グランドビタラ)は85.9%減の185台と激減。かつての主力A1カテゴリー車(M800)は12.8%減の1,823台にとどまった。また112月に発売されたスポーティーセダンA4カテゴリー車キザシの販売台数は32台だった。

 6月に同社マネサル工場でストライキが発生し、生産に影響を及ぼした。さらに、定期整備・点検のためグルガオン施設が62025日の6日間閉鎖し、マネサル工場も定期整備・点検のため627日〜72日の6日間閉鎖している。

 2011年度第1四半期46月)の国内累計販売台数は前年同期比3.2%増の25683台、輸出台数は23.7%減の3843台。国内販売と輸出を合計した総販売台数は0.6%減の281,526台とわずかに前年同期を下回った。

 第1四半期の車種別動向は、主力のA2カテゴリー車の国内販売台数が5月の販売不振が響き0.3%増の171,090台とかろうじてプラス成長に踏み留まった。A3カテゴリー車は5.7%増の3612台、Cカテゴリー車は21.6%増の4749台、A4カテゴリー車は117台だった。一方、Bカテゴリー車(MUV)は49.7%減の1,502台、A1カテゴリー車は4.2%減の6,613台とそれぞれ落ち込んだ。

 また、マルチ・スズキは今年度の販売目標を13%増から8%増に下方修正した。201112年度の販売台数は118万台となる。

 

トヨタ、インド生産能力40%増強

来年21万台体制に

 トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)は、生産能力を現在の年間15万台から、2012年前半に同21万台まで40%拡大する。投資額は約49億円を予定している。TKM生産工場の現在の生産能力は、第1工場が8万台、第2工場が7万台(計15万台)だが、それぞれ9万台と12万台(計21万台)へ増やす。昨年12月に発表した「エティオス(セダン)」が多くの顧客に受け入れられていることや、他モデルの販売も好調であることから、生産能力を拡大することを決定した。

 また、「エティオス(セダン)」に続き、627日に、エティオスのハッチバック車「エティオスリーバ」を発表した。双方ともインドの顧客のために、新開発したモデル。「エティオスリーバ」のデリー店頭価格は39.9万ルピー〜59.9万ルピー(約73.8万円〜110.8万円)。

 一方、ホンダ・シエル・カーズは主力車「シティ」の6万6000ルピー値下げを断行し、販売てこ入れを行い、併せマイナー・チェンジも行う。 また新モデル“ブリオ”は今年10月の発売予定。祝祭時期と重なるため、売上増が期待できるとしている。

 

新モデル投入、販売台数回復を狙う

各自動車メーカー

 

 各自動車メーカーは販売台数の伸び悩みを解消するため、新モデルを投入する。ヒュンダイは今年度、3台以上のモデルを発売する。高級セダン「i40」、同「エラントラ」と同社最安モデルの「サントロ」以下の価格での小型車の発売が予定されている。

 日産もセダン「サニー」を今年10月に発売する。70万ルピー以下となる予定で、同社チェンナイ工場で生産される。他にもトヨタのハッチバック「エティオス・リーヴァ」が今月27日に、GMは「ビート」のディーゼルモデルを含む3モデル、マヒンドラ・アンド・マヒンドラは130150万ルピーの世界標準SUVの、今年度中の発売を予定している。(終)