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作成年月日:2013年8月7日

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海外情報−中国7月分

作成日:2013年8月7日
作成者:中国 上海 佐藤 忠幸

中国における情報機器の販売サービス

今では激減したが、中国というと偽物天国というイメージが強く残っている。

中国政府はその悪いイメージを一掃すべく、様々な法規制を実施しているが、人の心はなかなか変わらない。そこで、ご苦労なのがコンピューター(PC)および周辺機器ならびにソフトの販売をしている商社である。中国人には何を売っても「無料のソフト(海賊版)は無いの?」である。そのような社会で如何にビジネスとして成り立たせ、差別化するのであろうか。

中国人はソフトにお金を使わない

冒頭で記したように、中国人はソフトには金を使いたがらない。特にPCが普及し始めた2000年代初期のソフトは相対的に高く、代金を支払いたくない気分はよく理解できた。その当事に「発展途上国としては、ソフトのコピーもハンディとして致し方ないだろう」という、勝手な解釈がまかり通ってしまった。

元々、ノウハウに鈍感な中国が、それで益々ソフトに金を使わなくなってしまったのである。その後出た「Windows XP非公認チャイナエディション」は極めて使いやすく、多くの中国人が選んだ。さまざまなバージョンがあるが、共通するのは、最新のパッチが常にあり、システムユーティリティーソフトで高速軽量化され、事実上正規版化された状態である。Windows XP正規版は 2014年4月にサービスが終わるが、非正規版のサービスがどうなるのか大変興味が持たれる。というのは、中国のOS(オペレーティングシステム=Operating System)シェアはWindows XPが78%も占めているからである。(2012年4月現在)

中国はOS無しでは販売禁止

近年、マイクロソフト社などから強い抗議を受けた中国政府は、あまりに酷い現状を放っておけず、OSがインストールされていないPCの発売を禁止した。しかし、中国の家電量販店では、OS無しのPCやアップルPCを買うと無料でWindowsをインストールしてくれるサービスが当り前の如くにある。入れてくれるソフトは本物であろう筈が無いことは、買い手も良く分かっている。ここでも、コンプライアンスの意識は無いのである。

経営者に情報危機管理意識が薄い

日系企業の経営者に伺うと、どなたも「我社はコンプライアンス重視だ」とお答えになる方が多い。しかし、その会社で使っているPCソフトの大半がコピー商品である。その程度の無関心さはまだ許される(?)。経営者として許せないのは、自社の情報が垂れ流しに気がつかないことである。コピーソフトに慣れているうちに、不完全なウイルス防止ソフトを使い、気がつかないうちに情報を引出されているのである。または、全PCがウイルスに犯され、会社全部の情報を失っている。当然バックアップ投資はしていない。

ウイルスに犯されなくても、社員のメールやり取りで競合相手に情報が筒抜けかもしれないが、看視ソフトを備えていない会社が多い。社員の行動を信用せず、監視カメラをやたらに備える会社が多いのに、何故PC操作の看視をしないのか不思議な現象である。

また、社員の雑談には厳しく注意する経営者も、PCによる雑談(ゲームやチャット)には看視不十分である。社員を信用しているからと言うのなら、全てに信用すべきである。PCの操作のみに看視をしないのは、情報管理無関心としかいえない。

サービスに日本式も中国式も無い

そのような中国企業に対するサービスはいかなるものか?
その会社にとって最適で安いハードを提供することだけでは、中国系販売会社と変わらない。PCのネットワーク、ファイアーウォール、看視ソフト、その他経営者の情報管理のあり方をご指導しながら、最適なシステムを提案するのが販売会社の使命であろう。

この使命は日本も中国も変わらないはずである。経営者の無関心に乗じていい加減で危険なシステムを売っていては、例え中国といえども永続きしないだろう。

 

以 上